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【基本編】野菜の生育に必須。土壌には2つの役割がある

作物生育と土壌の役割とは。

おいしい野菜を育てるには、その作物が育つ「環境」がとても重要になってきます。その中でも「土壌環境」においては特に大切な要素になってくる。

今回は、作物の栽培環境として「土壌の役割」にはどのようなものがあるのか考察していきます。

作物にとって重要な2つの役割

土壌には作物にとって大切な2つの役割を担っています。

  1. 水、酸素、養分の供給
  2. 環境の変化を和らげる

土壌は、鉱物粒子、土壌有機物などの大小多数の粒子からなっていて、その粒子の隙間に水と空気を保持しています。この土の粒子の隙間にある水と空気は、作物に利用されています。

そして養分は、粘土や腐植の粒子表面に一時的に保存され、徐々に供給されていきます。粘土や腐植は粒径が小さく、同じ体積の砂と比べると表面積が大きいため、より多くの養分を蓄えることができるのです。

※腐植とは・・・土壌微生物の活動により動植物遺体が分解・変質した物質の総称である。

引用:wikipedia(腐植土)より

粘土や腐植の多い土壌では肥料成分が流亡しにくく、砂の多い土壌で流亡しやすいのはこのためであると言えます。

環境の変化を和らげる

土壌には、環境の急激な変化を和らげる3つの「緩衝能」があると言われています。

  1. 地球の温度変化の幅を小さくする(物理的)
  2. 養分や土壌酸度(pH)などが急激に変化しにくくする(化学的)
  3. 多様な微生物によって病原菌などの急激な増加を抑える(生物的)

これらの物理的・化学的・生物的な環境要素を考慮することが大切です。その特性を生かし整えることが、安定的な作物栽培の重要になってくるでしょう。

土壌環境の理解は必須だ

以上のことから、作物を育てるにはまず土壌環境の役割と特性を知ることが必須であると言えます。

植物の根っこは、生育に必要な水・酸素・養分を吸収するための重要な器官です。その環境次第で作物の一生が決まってしまうといっても過言ではないでしょう。

健全で安定した作物を育てるためにも、その環境のことをよく理解するように心がけていきましょう。

美味しい野菜は健康に育つことが必須条件だと思います。より良い食生活のためにも、農作物の環境にも興味を持ちましょう。

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