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【基本編】野菜を育てる前に知っておくべき「土」のこと

※この記事は音声でも聞くことができます

野菜を育てるには「土」を知ることが重要

オーガニックで野菜を育て始めて7年目。

野菜が元気に育つにはいろいろな条件満たす必要がある。そんなふうに思うのは不作だったシーズンを振り返る時が多いです。特に今年は旱ばつや猛暑の影響で作物が今までにないくらい不作だった。

暑すぎたり雨が降らず枯れていったもの。その逆に集中豪雨や日照不足で畑の水分が抜けず弱ったり病気になったり作物。そんな光景を目の当たりにしてきました。

野菜を生産する場合、気候変動などの自然現象によって起こるリスクはある意味仕方のないことかもしれない。

しかし、それ以外に問題は無かったのか?おいしく野菜が育つのに適した条件を本当に満たしていたのか?

このような疑問を持ち始めたんです。

そこで、何をしたら良いものかを考えると、野菜が育つのにはやはり環境が大事ではないかと気づきました。その中でも「土」の存在は最重要トピックでしょう。土をもっと知ることで本当に美味しい野菜の生産につながるかも知れない。そんな思いで土壌について学習すると決めました。

そもそも「土」ってなんだ?

野菜が育つのに重要になる「土」。しかし、それがなんなのか?と聞かれると答えに困ってしまう。

「土」とはある意味で名詞であり、それ以上は深く考えことはあまりない。でも、よくよく考えてみると野菜は根から栄養分を吸収して育っている。ということは土にはその成分が含まれている事になるのではないか。

そう考えると、土には野菜が育つために必要な何かがあるはずだ。でもその「何か」がわからない。

野菜を元気に育てるために、まずは「土」そのものの基本的なところから考えてみます。

「土」と「土壌」の基本定義とは

「土」「土壌」の定義を見てみましょう。

土壌(どじょう)とは、地球上の陸地の表面を覆っている鉱物・有機物・気体・液体・生物の混合物である。

wikipedia:土壌 より

「土」と「土壌」は同じ意味でいろいろな物質と生命が混ざり合っているものだというのが定義されています。何気なくそこのあるものとして捉えていましたが、定義されると納得しますね。

そしてその役割として生物の住処のほかに、水を蓄えたり浄化するということも行なっています。

では「土」はどのようにしてできたんでしょうか。その生成過程を調べてみました。

「土壌」はどのようにしてできたのか

土壌が出来上がるまでには大きく4つの過程があるとされています。

  1. 母岩が風化する: 熱・水・二酸化炭素などの働きで母岩が砕かれて細かく粒子になる(砂みたい)
  2. 粒子の堆積  : 風化した粒子が水流・風・火山などの影響で積もっていく
  3. 土壌化の作用 : 細かく砕かれた母岩(砂とか)が水に溶け込みその物質が反応し微細な粒子が作られる。そこに微生物や植物が棲みつく。そしてその遺体が分解・変質して「腐植」と呼ばれる土壌有機物が地表に蓄積する
  4. 土層の文化と発達:その繰り返しで地表に有機物の層ができる。

つまり私たちが「土」と呼んでいるものは、長い年月をかけて自然現象生物の働きでできたもの。そして多くの生き物たちの活動場所になり住処にもなっている、生命の歴史そのものだ。私はそう感じました。

生命の歴史が創り上げてきた土というもの。それは現在も生き物たちの活動場所として重要な役割を担っているに違いない。

そう考えると、土を良い状態にしなければ野菜にとっても悪影響を及ぼしてしまうんではないか。そういうことになります。

野菜がよく育つ土とは、生命が喜ぶ環境である。こういう思考になりました。

なぜなら、野菜も生き物。動物や微生物と同じように生命の活動しているのだから。

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