バナナで腸内環境を整える。レジスタントスターチの効能と魅力
最近スーパーなどでバナナを買うときによく見かける「レジスタントスターチ」というワード。これは一体なんなのか?なんだか身体に良さそうだけど、よくわからないので調べてみました。
そもそもバナナってどんな食材なの?
通常お店などでバナナ買うときに、産地をみると「フィリピン産」の文字をよく見かけますよね。ということはあたたかい南国の作物なのでしょうか。
バナナはバショウ科バショウ属のうち果実を食用とする品種群の総称です。東南アジア原産で多年生の植物で熱帯〜亜熱帯で栽培されています。別名は甘蕉(かんしょう)、実芭蕉(みばしょう)など。トロピカルフルーツ(熱帯果樹の果実)仲間ですね。
植物学では草本にあたり野菜として分類されています。
生食用バナナの生産地で世界的に多いのはインド28%が最も多く、次いで中国・インドネシア・フィリピン・中南米(ラテンアメリカ)が続きます。ただ輸出に関してはフィリピンや中南米が多くなっているようです。日本でフィリピン産のバナナをたくさん見かけるのはその為ですね。インドは生産量が1番多いのですが、国内消費もとても多くなっています。
そして料理用のバナナの生産は東アフリカや中央アフリカが多く、世界のバナナ生産量の4分の1を閉めています。特に東アフリカのウガンダは1000万トン近い生産量と言われていますね。
参考:外務省ホームページより
バナナの栄養素は
世界的のバナナ産地でもあるインドやアフリカ。なぜそんなに国内消費が多いのでしょう。
その理由として考えられるのが次になります。
- 1年を通して流通している。
- 栄養価がとても高い
- 消化の良いエネルギー源になる
料理用バナナは生食用バナナと違い甘味が少ないとされています。その代わり澱粉質が多く食物繊維やビタミンAなどが豊富に含まれている。品種の違いも関係していますが、料理用のバナナは完熟前の青いうちに収穫して果実の皮を剥いてから調理することが多い。
なかでもマトケと言われるものはとても重宝され、東アフリカのルワンダ共和国などでは代表的な国民食とされている。参考:マトケ(wikipedia)より
でんぷん質が豊富で甘味がある野菜ということになりますね。日本でいうとジャガイモのような存在ではないでしょうか。
レジスタントスターチとは
ここ今日の本題「レジスタントスターチ」です。名前にスターチと入っているのでデンプンの事だとわかります。先ほ説明したように、料理用バナナには豊富な澱粉と食物繊維が入っていることがわかりました。
ではレジスタントとはなんでしょう。直訳すると反抗・抵抗などの意味になりますよね。
つまりバナナに含まれている分解・吸収されにくいデンプンの事になります。
レジスタントスターチ(resistant starch; RS)とは、ヒトの小腸まででは消化されず、大腸に届くデンプン、および、でんぷん分解物の総称である。「レジスタント」=「消化され難い」、「スターチ」=「でんぷん」という意味であり、難消化性でんぷんまたは耐性でんぷんとも呼ばれる。
wikipediaレジスタントスターチより
簡単にいうと食物繊維をとった時と同じように、腸内環境を整えてくれる効果が期待できるという事です。
バナナ習慣で腸内環境を改善する
最近バナナのパッケージに書かれている「レジスタントスターチ」について調べてみました。
手軽に食べられて栄養も豊富。さらにレジスタントスターチで、腸内環境にまで効果が期待できるというスーパーフードのようなバナナは魅力的ですね。
ただこの効果が得られるのは、ある一定の期間だけらしいです。アフリカの人たちが調理用バナナをどう調理していたか思い出してみましょう。
完熟前の果実が青いうちに皮を剥いて調理していましたよね?つまり甘味を抑えられのグリーンチップという状態で食べることが重要になってくる。
同じバナナでも、その果実の状態で栄養素が変わってくることを覚えておきましょう。
昨年になりますが、バナナで有名な株式会社ドールがプレスリリースを発表していたので参考にしてみてくださいね。
それでは良い食習慣を心がけて、豊かにいきましょう。ありがとうございました。